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コラム
硬筆や筆で書くときの正しい姿勢とは?

こんにちは。

皆さんは普段鉛筆やボールペンはもちろん習字で字を記入するとき、正しい姿勢を意識していますか?きれいな字を書くためにまずは正しい姿勢を学んでおきましょう。


姿勢チェック

・お腹と机の間に拳1つ分のスペースをあける

・背中を伸ばして肩の力は抜く

・床に両足をしっかりくっつける

・両腕がハの字になるように机の上に置く

・手首を机の上に固定させる


なかなか上記のような正しい姿勢を保つことは難しいですが、長時間間違った姿勢のままだと体に負荷がかかってしまいます。


正しい姿勢を保つポイント

・机の高さは、おへその位置のあたりか少し低めが良い

・肘は上げず、机に付かない程度に下げる

・目は手元から30cmほど距離を保って紙全体を見る


上記のポイントを保つことによって自然と姿勢が正しい位置に戻ります。いきなり長時間保つのは難しいので、意識するところから始めましょう。



毛筆の持ち方

筆を持つときは2種類持ち方があるのはご存知ですか?中国では、更に細かく区分された持ち方が数種類ありますが、日本では「単鉤法(たんこうほう)」と「双鉤法(そうこうほう)」二種類の持ち方が一般的です。


・単鉤法

親指と人差し指で筆の軸を軽く持ちながら、残りの三本の指を軽く添えるような持ち方です。箸や鉛筆も同様の持ち方をします。筆は鉛筆と異なり、寝かせすぎないように注意しましょう。筆を支える指が少ないことによって指先に力が入り、細かい字を書くときに適しています。



・単鉤法

親指、人差し指、中指の三本の指で筆の軸を持ち、薬指と小指で筆を支える持ち方を単鉤法といいます。筆にかかる数が多くなると、筆が安定します。筆が動かしやすくなり、力強い線を出しやすいところが特徴です。とめ、はね、はらいがしっかりとしている漢字を書くときにはこちらの単鉤法が最適です。

筆を持つ位置について

筆の持つ位置に応じて書きやすい書体や文字が変わってきます。

持つ位置を筆の毛の部分から離すほど、筆の可動域が広がり、大きく動かすことができますが、書いた線が不安定になりやすくなります。ひらがなや力を込めずに軽やかに書きたい場合は毛の部分から少し離れた上の方を持つようにしましょう。

逆に持つ位置が毛の部分に近いほど腕の動きが紙に伝わりやすく、安定した線を書きやすくなります。細かい動きで字を書くときや、力強い線を書き出したいときは、毛の部分に近しいところを持つようにすると良いでしょう。漢字のみではなく、かな交じりの字を書く際は、真ん中や真ん中より少し上の方を持つようにするとどちらにも対応することができます。


普段の筆の持ち位置を意識して、書きたい書体や文字に合わせて持ち方を変えることが重要です。


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